このバリア機能は病原体とはじめに接する皮膚や、鼻や消化器官の粘膜等が担っています。
これらを正常に保つ作用がある栄養素が、ビタミンA、D、食物繊維です。ビタミンAはレバーやウナギやにんじん、Dは青魚やきのこ、食物繊維は野菜や海藻に多く含まれます。(※資料参照)
さらにビタミンDは呼吸器疾患の予防効果が期待でき、食物繊維は免疫に関わりのある腸内細菌層のバランスを整える働きがあるため便秘改善にも役立ちます。
バリア機能を超えて侵入してきた病原体に対抗するため特に必要な栄養素は、たんぱく質と鉄です。たんぱく質は身体を構成する主成分なので、病原体を除去する細胞や、ワクチンによって生成される抗体など、あらゆる防御システムの原材料です。鉄は身体中の細胞に必要な酸素を運ぶためになくてはならない存在。このふたつが少ない食事をしていると感染症にかかりやすくなってしまいます。
また、免疫機能を調整するために、野菜や果物に多く含まれるビタミンCやEも重要となってきます。