このところやけに疲れやすかったり、訳もなくだるかったり、なんだか体調が優れないといった症状はありませんか?
その不調はもしかして、貧血のせいかもしれません。
貧血は、体内で酸素を供給する役割を持つ赤血球のヘモグロビンが少なくなった状態です。つまり、全身が酸欠を起こしているということ。これでは身体がうまく機能せず、不調をきたすのは当然です。
貧血では、倦怠感の他にも、眠りが浅い、息切れする、爪が弱くなった、氷をたくさん食べてしまうなどの症状を伴うことがあり、こうした症状が見られたら要注意です。
貧血には様々なタイプがありますが、その多くが鉄欠乏による貧血です。胃腸からの吸収異常や月経?疾病などによる出血過多が見られる場合もありますが、まず疑って欲しいのは食事からの摂取不足です。
鉄は様々な食品に含まれていて、それぞれから少しずつ吸収されますが、何かに偏った食事や、ダイエット?食欲不振などにより食事量が低下すると、相対的に鉄の摂取量が減少してしまいます。
つまり、貧血には適量の食事をしっかりバランスよくとることが何よりも大切なのです。
合わせて貧血の方に特にしっかり食べてもらいたい食材は、良質なたんぱく質が豊富で、吸収率の高いヘム鉄を多く含む肉や魚など。また、非ヘム鉄を含む大豆製品やほうれん草、海藻などもおすすめですが、野菜や果物に豊富なビタミンCを合わせて摂ることでさらに吸収率を上げることができます。